日本公開|2025年3月7日
キャスト|シンシア・エリヴォ、アリアナ・グランデ
監督|ジョン・M・チュウ

※この記事には映画のネタバレを含んでいます。未鑑賞の方はご注意ください。

1|おおまかなあらすじ

 オズという国に2人の女の子がいた。誰よりも優しく聡明でありながら家族や周囲から疎まれ孤独なエルファバと、誰よりも愛され特別であることを望むみんなの人気者グリンダは、大学の寮で偶然ルームメイトに。確執のあった2人がやがて友人になり、憧れのエメラルドシティ、オズの魔法使いへ会いに行く。しかしオズに隠され続けていた“ある秘密”を知ることになる。それは、世界を、そしてふたりの運命を永遠に変えてしまうものだった…。

2|オズの魔法使いとウィキッド関係性は?観てなくても大丈夫?

 ”ウィキッド”は”オズの魔法使い”いわゆるドロシーがオズに訪れるより以前の物語です。時間があればストーリーや映画を予習していると良いかもしれません。しかし直接的に話は繋がってないので観なくて充分楽しめると思います。筆者は映画のオズの魔法使いは視聴済みですが、ミュージカルウィキッドは拝見しておりませんし、結末を知りません。

3|登場人物

 3-1エルファバはなぜ緑色なの?

 どうやら産みの母が浮気をして出来た子のようです。浮気中に男と母親が緑色の液体を飲んでいました。そしてエルファバが産まれると皮膚の色が緑色でした。生まれつきなんですね。
 男と母親が飲んでた謎の緑の液体は何だったのでしょうか?映画では詳しく触れられていませんでした。しかしエルファバはこの瓶を母の形見としてシズ大学の寮にも持ち込んで大切にしているようでした。

 3-2最強の可愛い女の子グリンダ

 個人的な感想ですがグリンダ役を演じているアリアナグランデさんがとても可愛いかったです。ディズニーチャンネルで放映されていたヴィクトリアスとアイ・カーリーも観ていましたが、可愛い役がよく似合ってます。
 グリンダがシズ大学へ入学する時、ピンクの服を着てピンクの大量の荷物を持って入学するシーンはまるでキューティーブロンドのオマージュのようでした。
 後に2人は友人になる訳ですが、グリンダちゃんなかなかの性格の持ち主のようで…スクールカーストトップの女王蜂そのものです…自己肯定感の低いエルファバが人気者に成長したのはグリンダのお陰でもあるんですけどね。

 3-3転校生のフィエロ

 シズ大学に他校から自由気ままなハンサムな王子フィエロがやってきます。グリンダは王子を気に入り駆け引きをします。エルファバは騒いでるグリンダや取り巻き達にウンザリの様子です。そしてフィエロは禁止されているダンスホールにグリンダたちを誘ってパーティをする事になりました。

4|エルファバはなぜグリンダがセミナーに入れるよう学長に頼んだのか

 エルファバだけがシズ大学の学長であるマダム・モリブルに気に入られセミナーを受ける事になります。グリンダはエルファバに私の事を学長の前で褒めてとお願いします。最初はスルーしていたエルファバですが、ある事がきっかけでグリンダをセミナーに加えるよう頼んでくれました。
 そのきっかけとはグリンダの取り巻き達がグリンダの部屋で黒い帽子を見つけたことです。グリンダはそれは祖母がくれたの。嫌いな人にあげると言います。
 その言葉がグリンダの本心なのか分かりませんが、エルファバにあなたに似合うと言ってその帽子を渡し、パーティに来るように誘います。
 エルファバは人からプレゼントを貰ったこと、パーティに誘われたこと、どちらも初めての事だったのです。よほど嬉しかったのでしょう、お礼にグリンダをセミナーへ入れるように学長に掛け合ってくれたのではないでしょうか。
 グリンダがフィエロ達とパーティに出かけます。そこに学長が現れ魔法の杖をグリンダに渡します。グリンダをセミナーに入れるように脅された。けれど私はあなたには才能はないと思うわ。お礼ならエルファバに直接言いなさいと言われます。
 パーティ会場に現れたエルファバはグリンダからもらった帽子を被っています。しかし周りからは笑い物にされます。笑いものにされてる中、エルファバはダンスホールの真ん中で踊り始めます。それを見ていたグリンダはエルファバが周りの目を気にしないフリをしているだけだと気づき、自分がした事を後悔するのです。そして一緒に踊り出します。周りの空気が陽気に変わり、2人はパーティを抜け出し寮に戻って朝まで語り合います。2人は友達になったのです。

5|喋ることが出来る動物

 オズの国には言葉が話せる動物がいます。しかし近年その動物達が迫害を受けているようです。大学で授業を教えるヤギのディラモンド教授も連れて行かれてしまいます。代わりに現れた人間の教授が檻に閉じ込めたライオンの子供を生徒に見せつけます。それに怒ったエルファバの魔力でケシの花が巻って、みんな眠りにつきます。フィエロを除いて。フィエロは何故眠らなかったのでしょうか?エルフェバの潜在意識がそうさせたのでしょうか。2人で森へ行きライオンの子供を逃がしてやりました。エルフェバはフィエロに惹かれてるようでした。フィエロもまた何か感じているようです。

6|エメラルドシティへ

 授業の騒ぎを聞いた学長はオズの魔法使いに手紙を書きます。そしてエルファバはエメラルドシティへ招待されたのです。
 エメラルドシティへ行く日、列車を待っています。グリンダは最近フィエロと上手く行ってないと打ち明けます。そこにフィエロがやってきて昨夜のライオンの子供の話を始めます。話に付いていけないグリンダ。冷たくあしらわれ、失恋ってこんな気持ちなのねと言います。
そして列車が出発します。エルファバはグリンダに一緒に来るよう誘い、2人はエメラルドシティへ向かう事になりました。

7|オズの王様は魔法使いではなかった

 憧れのエメラルドシティへ到着し、魔法使いに会いに行きます。そこには猿の衛兵たちがいます。どうやら喋れないようです。
 魔法使いの部屋に通された2人の前に黄金の顔が出迎えます。”お前は誰だ”2人は怖がりますが、”わたしはエルファバ”と自己紹介すると後ろから本当の魔法使いが出てきます。どうやらこの黄金の顔は機械仕掛けの人形だったようです。
 魔法使いは未来のエメラルドシティについて2人と話します。そこに学長もやってきました。エルファバに偉大なる魔法使いだけが読めるグリムリーと言う魔術書を見せ、衛兵のサルに羽を生やさせるように言います。エルフェバは魔術書が読めるようで、サルに羽が生え始めました。しかし苦しんでるサルを見てエルフェバは戻すように学長に頼みますが戻す事は出来ないようです。魔法使いはこれで空を飛んで”スパイ”が出来ると喜びます。その言葉に引っかかったエルファバは魔法使いに魔術書をら読んでみるように言います。しかし実は読めないと言います。この男は魔法使いでもなんでも無かったのです。まるでペテン師です。
 魔法使いと学長にまんまと利用された事が分かったエルファバは魔術書を持ったまま逃げ出します。

8|これは反逆罪なのか?

 グリンダはエルファバを追いかけます、衛兵達が追ってきます。学長が国内放送を流します。悪い魔女が現れた”ウィキッド”衛兵達もウィキッドを殺せと言います。城の上に逃げ込んだグリンダはエルファバに魔法使いに謝るように説得しますが、エルファバは拒絶します。ここで名曲の”Defying gravity”のシーンです。この曲、有名なので和訳も見て聞いた事がありましたが、映画も観て聴くと言葉に重みがありますね。エルファバはオズの国からしたら反逆者なのでしょうか。悪い事はしていないのに悲しいでね。
 そして魔術書を使いホウキで飛べるようにしました。グリンダに一緒に来るように言います。2人ならと。しかし衛兵が追いつきグリンダは捕まってしまいます。エルファバはホウキに乗り衛兵を引き付け、空を飛びます。”もし私を見つけたかったら西の空を見て” “どんな魔法使いにだってもう誰も私を失墜させられない”そう言い残しエルファバは何処かに飛んで行きました

9|エルフェバとグリンダはどうなるのか

 ここで今作は幕を閉じ次回作に続きます。アメリカでの2部は2025年11月21日に劇場公開される予定です。なお、日本での公開日は未定ですが、1部がアメリカでは2024年11月に公開し日本では翌年の3月公開でしたので、もしかすると日本での公開は来年の春頃になるかもしれませんね。とても待ち遠しいです。
 2部ではエルフェバはこのまま悪い魔女になるのでしょうか?グリンダは全く魔法の才能が無かった(一回も魔法使ってません)様ですが2部では魔法を使える様になるんでしょうか。後の”善い魔女”なる予定のグリンダちゃんですよね。どの様に魔法を習得していくのか楽しみです。